第2回 |
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日本は秋も深まり冷えてくる頃でしょうが、マダガスカルはその逆、空の色も青さを増して、日毎に気温が上がってきました。日中はかなり汗ばむ季節になりました。
マダガスカルの高地での春は桃の花が咲き誇りますが、バナナの木と隣り合う桃の木もあり、バナナのトロピカルな緑の葉と桃の花が仲良く交じり合い、そしてその隣にはブーゲンビリアが生えていたりしますので、日本とはまた違った風情をかもしだしています。
街中には立ち飲みコカコーラの移動屋台も並び、ガラスの小瓶一本400アリアリで、待ち行く人の喉を潤します。パラソルと売り子さんの赤いTシャツが目印です。
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さて、マダガスカルに訪れた人であれば首都アンタナナリボ市内でなんらかの交通手段を利用された経験があると思います。
移動は、徒歩、自転車、バイク、そして自家用車と月並みですが、電車がない市内では、TAXI BE(BEは「ビー」ではなく「べエ」と発音しますが、大きなタクシーという意味)と呼ばれるミニバスやタクシーとなります。
しかしその車両の合間を、POUSSE-POUSSEと呼ばれる人力車が荷物を大積みにして移動し渋滞を更に賑わせてくれます。
タクシーの車の色は以前はまちまちでしたが、アンタナナリボのタクシーはクリーム色に統一されました。
しかし、メーターはありませんので、行き先を告げてまずは料金を交渉し、納得してから乗り込みます。
市内での移動料金を平たくすると5,000アリアリ位(1,000アリアリ約70円で換算して350円)でしょうか?外国人だと高めになることはなかなか避けられません。
また、夜になるとタクシーの台数もぐっと減りますので、料金も割り増しとなります。そして夜は運転手さんも待ち時間が長いせいか、安全対策のためか、もしくは話し相手が欲しいのか、奥さんや友人を助手席に乗せて営業していることもあります。
車種もよりますが、タクシーに多いシトロエンの2CVやルノーの4Lなどは、下り坂に差し掛かると燃料節約のため、エンジンを切ります。
これがエコ走行になるのかわかりませんが、平地に至るまでひたすら重力の法則に従います。最初はびっくりしましたが、生活をしていると慣れ、疑問はエンジンを切って走ることではなく、「どうしてこういう道順で行くの?」に変わるのですが、これは恐らく素人的には行き先への最短距離を重視しますが運転手さんは、より多くの下り坂が利用できる道順を選んでいるということがわかってきます。
当然のことながら、上り坂が続く場合は重力に逆らうわけですから料金がぐんと高くなります。
以前、高台に住んでいましたが、行きと帰りのタクシー代は同じ距離を走行するにもかかわらず、違っていました。「僕の車じゃ上がりきれないから行けないよ、悪いね」と正直に断ってくれることもあります。
長時間の渋滞に巻き込まれたり、これからの雨季には特に、途中でエンストを起こすことも多くなります。窓からの景色だけではなく、車内の自分の足元から道路が見えていることもあります。
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| TAXI |
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と TAXI BE |
「この車かなり古そうだけど本当に5万キロしか走っていないの?」などと思ってメーターを覗くことがありますが、それは大きな間違いで、メーターが既に何周したのかわからないという車も相当走っています。
すべてがコンピューター化している車では考えられないことですが、ここマダガスカルでは、それくらい使い込まれた車がまだまだ走っているということです。
それから、全タクシーに共通した特徴として、満タンで営業している車はありません。
いざ客を乗せ、いくらの現金が入るという見込みが立ってから、つまりお客さんを乗車させてからガソリンスタンドに寄り、給油することは日常茶飯事です。
お客もガソリンがなくては走れませんから、文句も言わずにじっと待ちます。それだけではなく、運転手さんのその時のお財布事情では、「お客さん、先に料金貰ってもいい?」とガソリンスタンドに入る時に言われることもあり、先払いさせておいて本当に目的地まで連れて行ってくれるのかしら?と思うのですが、これくらいのやりとりには驚くべからず。
よく見ると運転手さんが裸足で運転しているなんてこともしょっちゅうなのです。
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| 上だけ見ていれば至って普通の運転手さんなのですが、足元は・・・裸足! |
こうした運転手さんたちは大概、1.5リットルのペットボトルにガソリンの予備を持っていて、燃料切れになりそうになると、即座に自ら給油します。備えあれば憂いなし、ということでしょうか。
| ★ POINT DE VUE ★ |
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これは、どこ?というような、夜にはライトアップまでされる噴水がタナ市内に登場しました。
実際は8月から稼動しているのですが、JUMBO SCOREというスーパーに行くHYDROCARBURE通りの入り口のロータリーにあります。
マダガスカルは地域によってかなり気候も異なるので、南部のように年間雨量の少ない乾燥地帯の人たちがこの噴水を目にしたらどんな気持ちになるのだろう、バケツを持って走ってくるのではないかしら?などと、前を通るたびにぼんやり考えてしまいます。
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筆者紹介:
浦田あゆみ(うらた あゆみ)
フランスで育ち、1994年より国際協力に従事。
マダガスカル在住。現在はフリーランスとして活動し、マダガスカルと日本を行ったり来たりしながら両国のかけ橋を目指している。
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