第1回 |
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| 独立大通り |
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Arivolahy tsy maty indray andro と書かれた広場の公園の芝生 |
午前11時くらいになると、アナラケリのアーケードの隅々に、大きな籠をいくつか持ったランチ屋が登場する。ランチ屋といっても、決して大きな屋台を出すのではなく、籠の中にランチセットを忍ばせているといったほうがふさわしい。炊きあがったご飯の入った大鍋、2〜3種類の煮込んだおかずの入った鍋、ガラスのお皿やほうろうのコップ、アルミのスプーンなども籠に入っている。お客はこの大通り付近で働く人たちで、どこからともなくやってくる。営業時間は11時半頃から、完売までの2時間ほどだ。
50代のエレンヌ(上写真の白いセーターにパンツルックの小柄な女性)は月曜日から土曜日、夜中から仕込みを始めるそうで、毎日7キロのお米を炊いて、3種類ほどのおかずを用意して広場にやってくる。
お客数の数は一日30人ほど。7キロの米を30人で平らげるという計算をすると、一人当たり230グラム。マダガスカル人の主食は米。一人当たりの米の消費量は年間平均120キロとも言われるから、妥当な数字であろう。
まず大皿にお米を盛り、その上にお客の選んだおかずをかける。
勿論ここには椅子もテーブルもない。近くにしゃがんで食べる人、立ったまま大口を開いている人もいる。いずれにしても5分もしないで平らげ、空になった食器を持ってきてお金を払う。紙皿やプラスチックフォークなど使い捨てのものは一切ないので、使われた皿は数粒ついている残飯をビニールのゴミ袋に捨てた後、それようの籠の中に重ねられる。後で纏めて洗うようだ。
しかし、こうした商売はあくまでもノンフォーマルであり、家庭の財務事情を少しでもよくするためのアルバイトであることが大半である。正式にお店を経営する資格を持っているわけではないため、市の監視官が見廻りに来ると、みな雲の子を散らすように、大急ぎで籠を持って買い物をしている歩行者の装いをする。
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| 「ごちそうさま !」 |
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「ありがとうございました」 |
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炊き上がったお米は冷めないようビニールに入れて、一回サービスする毎にビニールシートで包み込むように閉じる。かなりの保温効果がある。 |
この日のエレン食堂のおかずは、左から牛タンとにんじんとグリーンピースの煮込み、インゲン豆とソーセージの煮込み、クレソンなどの緑野菜と豚肉の煮込みであった。1000アリアリが一皿の平均価格だが、食欲だけではなく、その日のお財布との相談で「小盛り」(700アリアリなど)の交渉も可能であるところが魅力であり、庶民の味方である。
※ 1,000アリアリは約70円:2007年9月現在
〜あとがき〜

エレンヌは取材に快く応じてくれました。
まだ50代のお母さんです。写真の使用についても許可を貰っているので心配はありません。
ちなみに、運転手を務める息子が近くに来たと、立ち寄って好物のインゲン豆とソーセージの煮込みを食べていました。やはり母の味なのでしょうか・・・

8月9日から19日はマダガスカルでインド洋諸島のスポーツ大会が開催され、独立大通りも毎日お祭り気分で、大会のマスコットであるRAVYが一緒に写真を撮らせてくれたりして、いつもよりも大勢の人が行きかっていました。
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筆者紹介:
浦田あゆみ(うらた あゆみ)
フランスで育ち、1994年より国際協力に従事。
マダガスカル在住。現在はフリーランスとして活動し、マダガスカルと日本を行ったり来たりしながら両国のかけ橋を目指している。
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